デブリーフィングとは、撮影後に行う短く構造化された振り返りの会話。関係者全員で、その日がどのように進んだか、取り決めが守られたか、まだ未解決の疑問が何かを確認する。通常は10分から20分ほどで、撮影日の終わりに行う。ただし、全員が疲れ切っている場合は、数日後に電話で行うこともある。
Aftercareとの違い
この2つの用語は、よく混同される。Aftercareは、シーンの直後に行うケアのこと。休息、水分、温かさ、落ち着くための時間などが含まれる。身体とその時点での状態に向けられるものだ。デブリーフィングはその後に行われ、進行に焦点を当てる。今あなたがどう感じているかを第一に尋ねるのではなく、何がうまくいき、何がうまくいかなかったのか、そしてそこから何が必要になるのかを確認する。
順番は重要だ。負担の大きいシーンの直後で、誰もまだ息を整えられていない段階で振り返りの会話をしても、あまり意味はない。
話し合う内容
- 「イエス・ノー・たぶん」リストは守られたか。また、内容が不明確だった瞬間はあったか。
- チェックインは機能していたか。ためらいに対して適切に対応されたか。
- 進行に変更はあったか。変更は適切なタイミングで伝えられたか。
- 休憩、食事や飲み物、労働時間は計画どおりだったか。
- 報酬の精算、素材の使用、追加の仕事の依頼について、まだ未解決の点はあるか。
出演者にとってのメリット
デブリーフィングでは、撮影中には話す余裕がなかったことを伝えられる。例えば、途中で中止したいほどではなかったものの不快に感じたショット、場にそぐわなかった発言、次回は変えてほしい進行などだ。ここで話した内容は、今後の撮影に向けたあなたのリストに反映できる。
同時に、制作側が批判にどう対応するかが示される場でもある。話を聞いて質問する人は、会話を早く切り上げたり、異議を軽く扱ったりする人とは違うやり方で仕事をしている。
記録しておくべきこと
デブリーフィングで合意した事項、例えば特定の撮影素材の使用や、残業分の追加支払いなどは、書面で確認しておくべきだ。短いメールで十分である。口頭での合意は、後から証明するのが難しい。
デブリーフィングが行われない場合
小規模な制作の多くは、正式な振り返りの会話を予定していない。それでも5分だけ時間をもらえないか頼んだり、その日の夜に自分でメモを取ったりすることはできる。何がよかったか、何がよくなかったか、次回は何を変えたいかを書いておこう。当社ではいずれにしてもエージェンシーへのフィードバックを予定しており、制作を見極めるうえで役に立つ。
デブリーフィングで、単なる誤解を超えること、例えば境界線の侵害が話題になった場合、それは会話だけで終わらせず、苦情申立ての手続きにもつなげるべきだ。また、撮影後何日経っても気持ちが引っかかっているなら、外部の支援を受けるべきテーマである。詳しくは精神的な負担を深刻に受け止めるの記事を参照してほしい。