作品全体を紹介するための編集済みの予告映像。複数の場面の抜粋に、タイトル、出演者の名前、公開に関する告知などが加わることが多い。単独の抜粋とは異なり、トレーラーは独立した宣伝商品であり、通常は制作側自身が作成・配布する。
ティーザーとの違い
日常的には、両方の言葉が同じ意味で使われることも多い。それでも権利の問題では、この区別が役に立つ。ティーザーは通常、クリエイターが自分のチャンネルで使う短い抜粋だ。トレーラーは制作側が作る編集済みの宣伝素材で、完成したタイトルを宣伝する。多くの場合、複数のバージョンが用意される。自社サイト用、パートナーサイト用、コンテンツ規定の厳しいチャンネル向けに大幅に内容を抑えたものなどだ。
トレーラーができるまで
トレーラーは、メイン編集が完成した後のポストプロダクションで作られる。撮影日に、トレーラー専用の追加カットを撮影することもある。たとえば、カメラへの短い視線、紹介シーン、ロケーションの映像などだ。これが予定されているなら、時間がかかるため、Call Sheetに記載されているべきだ。
あなたにとっては、実際の作品本編よりも、トレーラーで顔や芸名が目立って映る可能性があるということだ。特にプライバシーに配慮している人は、トレーラーが作品で最も多く視聴される素材になることが多いと知っておくべきだ。自由にアクセスできる形で広く配布されるからだ。
契約で定めるべきこと
宣伝素材での利用は、法的には独立した利用形態だ。契約に定められている必要があり、多くの場合は一括のBuyoutでまとめて補償される。契約にトレーラーやプレビュー画像が明確に記載されているか、どのチャンネルで使用できるか、そこにあなたの芸名が表示されるかを確認しよう。特定の映像の使用に異議を申し立てられるかどうかは、この合意内容によって決まる。あなたの発言権がどこまで及ぶかについては、肖像権に関する記事で整理している。
自分でトレーラーを共有してもいい?
多くの場合は可能で、出演者による再拡散がリーチを伸ばすため、制作側が明確に望むことも多い。それでも当然に認められるわけではない。トレーラーは制作側の素材だ。制作側が許可したバージョンだけを、規定に適合するチャンネルで共有しよう。新しい編集や別の結末など、自分で加工したものには別途許可が必要だ。
自分のリーチを伸ばすうえでは、これは交渉できるポイントだ。撮影前に制作側へ、自分のチャンネル用に内容を抑えたバージョンを用意してもらい、自分の商品やサービスへの案内を添えて共有する許可を求めよう。制作側の負担は少なく、双方にメリットがある。
日程と承認を確認しておく
トレーラー用に別の撮影が予定されているか、公開前にバージョンを確認できるかを聞こう。その権利があるのは、合意されている場合だけだ。さらに、トレーラーの公開日時も記録しておこう。自分のチャンネルで早く公開しすぎると、公開禁止期間に違反し、制作側との関係を損なう可能性がある。